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横浜F・マリノス

横浜F・マリノス 2017シーズンポジション別展望 右サイドハーフ編

第7弾は右サイドハーフ(以降右SH)編。

※選手一覧はこちら

顔ぶれ

右SHはマルティノス・前田・吉尾がメインか。
吉尾は前回書いたように、本質的にはセグンダ・ボランチが最適だと思うが、様々なことに慣れさす意味で、最初は右SH起用が多くなると予想している。
他では、左サイドより劣るものの右サイドでも十分通用する能力をもつ遠藤もいれば、仲川と天野に加え、元はサイドアタッカーだったと言うウーゴ・ヴィエイラもこなすことは出来るだろう。

年齢は上から25歳(マルティノス)・22歳(前田)・18歳(吉尾)となり、全体的に若いものの成長曲線的に見ればバランスは良い。
経験と実績はマルティノスだが、昨年終盤から前田もようやく本領を発揮しつつあり、吉尾もアジアチャレンジでは、他の2人とはまた毛色の違うプレーでまずまずのパフォーマンスを見せてくれた。

各選手の印象は以下の通り。
マルティノスは細かなフェイントというより加速力抜群のスピードと、Jリーグでは他に類を見ないリーチの長さを駆使して突破していくドリブラーで、「ヨーイドン」の勝負に持ち込めれば勝率はかなり高い。ただ、足の長さが逆に仇になっているのか、重心が高くなって体を当てられるとバランスを崩し倒れてしまうことが多い。パスとシュートの精度がもうワンランク上になってくれると、相手にとってかなり驚異的な存在になるだろう。
前田はマルティノスほどのスピードは持ちあわせていないが、主にボディフェイントを駆使して突破していくドリブラーで、パスとシュートの精度をもう少し上げて欲しいのはマルティノスと同様。チームの戦術的な縛りがあるからなのだろうが、トップ下に入る時と比べると、右SHではポジショニングやプレーが単調になりがちで、結果として強引に仕掛けすぎるきらいがある。今季右SB陣は、昨年までと違って前を追い越しても仕事が出来る選手たちなので、自身の突破の成功率を高める意味でも、彼らの攻撃参加をうまく引き出せるようになって欲しい。
吉尾は前述の2人のような個で打開するドリブラーではなく、味方との連携・連動で局面打開していくタイプのSHか。体格は小柄だがアジアチャレンジを見る限りひ弱さは特に感じず、ボディコンタクトも恐れずに果敢にプレーしていた印象。まだプロの間合いに順応できていないのか、パスを引っ掛けられることがやや目立ったので、そこは早く慣れて欲しいところ。

レギュラー争い

昨年はマルティノスと前田の2人に遠藤を加えた3者でレギュラーを争い、基本的にはマルティノスがレギュラー格だったが、リーグ終盤ではようやく持ち味を発揮し始めた前田が先発起用された。
天皇杯では右SHは再びマルティノスに戻ったが、前田もトップ下として起用され、監督からの信頼をだいぶ得てきていることを証明した。

それを考えると今季のレギュラーもマルティノスと前田の争いとなるだろうが、どちらがレギュラーになるか予想するとこれまた難しい。
この2人は前述したようにドリブルのスタイルこそ違うが、独力打開できてパスとシュートの精度に難があるという似たような選手で、はっきりと決め手となるような差はないと感じている。
JリーグのDFに脅威を与えることを考えれば、絶対的なスピードをもつマルティノスがやや優位だろうか。
ただ、モンバエルツ監督はどちらかをレギュラーに固定するのではなく、より調子やコンディションの良い選手、より対面する相手DFの特徴にあった選手をチョイスしていくのではないかと思う。

吉尾に関しては、昨年の遠藤の例を考えると決してノーチャンスではないだろうが、遠藤のようにスピードと突破力を売りにしている選手ではないので可能性としては低いだろう。

そして最後に付け加えておかないといけないのが遠藤の存在。
齋藤学の残留が濃厚になり、その齋藤に昨年と同レベル以上のプレーを期待できるようであれば、アジアチャレンジでチームベストと言える活躍を見せた遠藤を、昨年同様に右SHとして試す可能性は非常に高いだろう。
仮にそこで遠藤がアジアチャレンジのようなハイパフォーマンスをだせれば、右SHのレギュラー最右翼に躍り出るかもしれない。

期待する選手

前田を挙げる。

昨年の終盤までは大きく期待を裏切るパフォーマンスだったが、終盤では見違えるようになり、天皇杯ではトップ下として新境地をみせ、天野とともにチームを牽引するような存在だった。
バイタルエリアを幅広く動き、縦パスを引き出しつつ、後方から飛び出してくる味方にボールをリターンするプレーは、マリノスの従来の「トップ下」像をいい意味で変えてくれるプレーだったと思う。

個人的にはトップ下でサイドに縛らないセカンドトップとしてプレーさせた方が活きるとは思うが、現在の陣容を考えると右SH起用が多くなるような気はする。
ただ、どちらで起用されるにしてもパスとシュート精度の改善はしてもらわなければならない。

アジアチャレンジでは空回りしていた感があったが、それは責任感の裏返しであると思っている。
ゴール・アシストと明確な数字で期待に応えて欲しい。

前回までのリンク

第1弾 ゴールキーパー編はこちら
第2弾 センターバック編はこちら
第3弾 右サイドバック編はこちら
第4弾 左サイドバック編はこちら
第5弾 プリメイロ・ボランチ編はこちら
第6弾 セグンダ・ボランチ編はこちら

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